3日目になってようやく紀伊半島の海沿いを走る。朝早くから走り出すのは辛くもあるが、日の出前の張り詰めた空気と朝焼けの神々しさを味わうのも旅の醍醐味の一つだ。

紀伊田辺から少しの間は海岸沿いを寄り道したり、旧国道をのんびり走ることができたが、南部を過ぎて山が海に迫ってくると切目まで国道以外の道はなくなり、横を走りすぎる車に怯えながらの退屈な道のりになった。

海岸沿いの道にありがちなアップダウンに苦労しながらいくつもの港を通過するうちに、いつのまにか御坊に近づいていた。御坊の南はずれには日本最短（または営業係数最悪）で知られるの紀勢鉄道の西御坊駅がある。今にも崩れそうな古い駅舎だが、そのままの状態で置いてくれるのがうれしい。（実際は建て替える費用がないのだろうが） 御坊には11時頃についてしまったが、すでに5時間あまり走っているのと、ここから先は以前走った道になるのでここで終了とした。

総走行：55km　総登坂：543m